NO. DAY CATEGORY ROUND CIRCUIT
1 2024.04.13-14 SUPER GT ROUND.1 OKAYAMA INTERNATIONAL CIRCUIT
2 2024.04.20-21 SUPER TAIKYU ROUND.1 SPORTS LAND SUGO
3 2024.05.03-04 SUPER GT ROUND.2 FUJI SPEEDWAY
4 2024.05.24-26 SUPER TAIKYU ROUND.2 FUJI SPEEDWAY
5 2024.06.01-02 SUPER GT ROUND.3 SUZUKA CIRCUIT
6 2024.07.27-28 SUPER TAIKYU ROUND.3 AUTOPOLIS
7 2024.08.03-04 SUPER GT ROUND.4 FUJI SPEEDWAY
8 2024.08.31-09.01 SUPER GT ROUND.5 SUZUKA CIRCUIT
9 2024.09.07 SUPER TAIKYU ROUND.4 MOBILITY RESORT MOTEGI
10 2024.09.21-22 SUPER GT ROUND.6 SPORTS LAND SUGO
11 2024.09.28-29 SUPER TAIKYU ROUND.5 SUZUKA CIRCUIT
12 2024.10.19-20 SUPER GT ROUND.7 AUTOPOLIS
13 2024.10.26-27 SUPER TAIKYU ROUND.6 OKAYAMA INTERNATIONAL CIRCUIT
14 2024.11.02-03 SUPER GT ROUND.8 MOBILITY RESORT MOTEGI
15 2024.11.16-17 SUPER TAIKYU ROUND.7 FUJI SPEEDWAY



SUPER GT rd.6 SUZUKA ROUND レース後コメント 2014.09.03
Result 1st(160Laps)
■Entry 24台 出走:24台 完走:20台
■Weather 曇り(ドライ)

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 前戦の富士では天候に翻弄されること無く着実にポジションを上げ、チーム発足以来最上位となる5位を得たTWS LM corsa BMW Z4。ドライバーズランキングでは15位ながら、ニューマシンにスイッチした第3戦以降は毎回ポイント獲得を続けており、この第6戦でもさらなる上位進出を期待したいところだ。

 しかしながら、今大会は「第43回インターナショナル鈴鹿1000km」という特別な一戦。シリーズ中最長のレース距離1000kmという長丁場の戦いで、かつてはモンスターマシンであるCカーが覇を競い、FIA GT選手権のシリーズ戦として開催されたこともある伝統の耐久イベントだ。昨今スーパーGTのシリーズ戦として組み込まれてからも幾多のドラマティックなレースが展開されて来た他、700km以上の長距離レースに与えられるエキストラポイントが採用されるため、通常大会以上に多くのシリーズポイントが獲得出来ることから、多くのライバル陣営がのどから手が出るほどに勝ちたいイベントだ。

 直前までパーツ入手が遅れるなどしたため、金曜にエンジン交換を行うなどスタッフの努力もあってギリギリのタイミングで準備を整えたLM corsaだったが、ドライコンディションで迎えた土曜朝の公式練習でのTWS LM corsa BMW Z4は、いきなりつまずきを見せる。

 セッション開始と同時に飯田章のドライブでコースインしたTWS LM corsa BMW Z4だが、まずはアウト&インで各部のチェックを終え、連続周回に入るも今ひとつ良好なバランスが得られない。今回第3ドライバーとして登録している佐藤晋也にも計測機会を与える必要もあり、ひとまず午前10時26分に2分02秒469にまでタイムを上げた飯田だが、その後ステアリングを一旦佐藤に譲ることに。

 これまで2回のテストに参加している他、毎戦帯同してきた佐藤だが、実戦参加は今回が初。状況次第で決勝でのドライブも想定されるだけに、規定要件をクリアすべく計測数周ほどこなし2分05秒386を刻むとピットイン。午前10時46分からは吉本大樹がステアリングを握ることとなった。

 飯田から伝えられたインフォメーションどおり、TWS LM corsa BMW Z4のフィーリングが良くないことを確認した吉本は、限られた時間の中で細かくピットイン&アウトを繰り返し、セットアップ修正を続ける。

 その結果、少し状況は改善し午前11時20分からのGT300専有時間帯に2分02秒513にまでタイムを上げたTWS LM corsa BMW Z4だったが、このセッションでのTWS LM corsa BMW Z4はなんと24台中19番手に留まることとなってしまった。

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波乱続きの公式予選で復調、見事6番グリッドをゲット

予選結果■6位(2分00秒949)

 インターバルの間にドライバー、チームスタッフがミーティングを重ねた結果、大きなセットアップ変更を施して臨むこととなった公式予選。気温30℃、路面温度40℃という暑さの中、ぶっつけ本番に近いセットアップがほどこされたTWS LM corsa BMW Z4を駆り、まずは午後2時からの15分間のQ1に吉本が挑む。

 上位13台に入りQ2進出を果たすべく、セッション開始早々にコースインした吉本は、計測1周目にいきなり2分00秒643と、2番手につける好タイムをたたき出す。セットアップ変更がうまく機能し、息を吹き返したTWS LM corsa BMW Z4は見違えるようなパフォーマンスを発揮してくれたのだ。

 チームスタッフにやや安堵の表情が浮かぶ中、計測2周目はクリアが得られなかったこともありクールダウンラップとし、2分02秒911を刻んだ吉本は翌周に再びアタックに入ったが、ここでシンティアム・アップル・MP4-12CがS字コーナーでグラベルストップ。セッションは赤旗中断となってしまう。

 この時点でTWS LM corsa BMW Z4は5番手につけていたが、再開後の残り時間は7分間との発表に、LM corsaはユーズドタイヤでのさらなるタイムアップは7分間では難しいとの判断を下し、この再開後のセッションではピットでステイすることに。結局この判断は的中し、TWS LM corsa BMW Z4はみごと5番手でQ1突破を果たした。

 午後2時47分からのQ2は飯田が担当。ここでのアタックが許された上位13台の中で、4番目にコースインすることとなった飯田は、まずは計測1周目を2分12秒609とゆっくりとしたペースでタイヤに熱を入れると、その翌周にアタックを敢行し2分00秒949をマーク。その段階でTWS LM corsa BMW Z4をモニターのトップに押し上げる。

 翌周をクールダウンに当てた飯田が再度アタックに入ろうとした矢先、今度はダンロップコーナーでAudi R8 LMS ultraがコースアウトしたため、またもセッションは赤旗中断に。

 この時点でTWS LM corsa BMW Z4は6番手というポジションだったが、セッションは再開されるも残り僅か4分となったことから、再びチームはアタックを行わずピットで待機。結局再開後のセッションでタイムを上げる上位のマシンはなく、復調なったTWS LM corsa BMW Z4は公式予選を6番手で終えることとなった。

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怒濤の大逆転でマッチレースを制し伝統の鈴鹿1000kmでついに初優勝達成!
ラスト10周まで続いた優勝争いでライバル振り切りトップでチェッカー!

決勝結果■1位(160周)

 明けて日曜の鈴鹿は、やや雲が増えたものの心配された雨の気配はなく、曇り空となったことで日差しが遮られ、例年になく過ごしやすいコンディションでの決勝日となった。

 朝のフリー走行で吉本〜飯田〜吉本と決勝に向けたセットアップ確認とピットストップシミュレーションを行ったLM corsaは、ポジションこそ2分03秒880の19番手ながら、1000kmという長丁場の戦いに向けての準備を無事終了。いよいよLM corsaは初の鈴鹿1000kmに挑むこととなった。

 午後零時24分、気温27℃、路面温度31℃というコンディションの中、まずは吉本が第1スティントを担当することとなったTWS LM corsa BMW Z4は、ポジションキープの6番手でオープニングラップを終えると、前を行く5番手のSUBARU BRZ R&D SPORTを追走していく。コンマ数秒差で前車を追いながらも、2周目に2分04秒153、3周目に2分03秒117とGT300クラスのファステストラップを刻んだTWS LM corsa BMW Z4は、3周目にSUBARU BRZ R&D SPORTを攻略し5番手に浮上すると、今度はB-MAX NDDP GT-Rを追い上げて行く。

 これを10周目に捉えて4番手とした吉本は、次なるターゲットであるOGT Panasonic PRIUSに照準を合わせるも、ペースの速いGT500マシンが攻防に割って入る状況が始まったことから、思うように追い上げが出来ない状況となる。しかし、それでもじりじりと間合いを詰めた吉本は26周目の130R立ち上がりでOGT Panasonic PRIUSをパスし3番手に浮上を果たすが、翌周のヘアピンでは些細なシフトトラブルによって加速が鈍り、再び4番手に後退を余儀なくされる。

 ところが、28周目の130Rで前のOGT Panasonic PRIUSとMUGEN CR-Z GTが競り合う間隙を突き、吉本は一気にこの2台をオーバーテイク。TWS LM corsa BMW Z4はついに2番手に躍進することに。

 この時点でトップのARTA CR-Z GTは19秒ものマージンを稼ぎ独走状態としていたが、31周目に飯田へとバトンをつないだTWS LM corsa BMW Z4は、いったん6番手付近までポジションを下げたものの、ピットインするライバル勢の後退で33周目には5番手、34周目には3番手、さらに35周目には2番手と、早々に2分03秒台のベストタイムをマークしながら追い上げる飯田のドライブで瞬く間にポジションを回復。変わらずトップを行くARTA CR-Z GTとのギャップも、約8秒と大きく詰まることとなった。

 多くのマシンがピット作業を終え、ポジションが落ち着くと、飯田は計ったかのように2分04秒台前半のラップを刻み続けるが、対するARTA CR-Z GTはスティントの後半でタイムを落とし始め、55周を過ぎた当たりで目に見えて両者のギャップが詰まることに。

 3番手以下を置き去りに続くGT300の首位争いはマッチレースとなり、ついに60周目に飯田はARTA CR-Z GTのテールに食らいつき、その差は0.192秒。TWS LM corsa BMW Z4のストレートでの伸びの良さとホームストレートでのスリップを活かした飯田は、そのまま61周目の1コーナーでアウトから豪快にトップ浮上を果たし、スタンドを埋めた観客を盛り上げる。

 そのまま一気に7秒ものギャップを築いた飯田は、64周目にピットイン。TWS LM corsa BMW Z4の燃費はそれほどよくないため、給油時間こそ長いものの、メカニック達のミスのない作業により、吉本は2番手でレースに復帰。ピットインを引き延ばしていたLEON SLSが67周目にピットに入ると、2分02秒776のファステストラップをたたき出した吉本は再びTWS LM corsa BMW Z4をトップに浮上させる。

 ここからは2番手にARTA CR-Z GTが追走してくる展開。安定したペースで周回を続けるTWS LM corsa BMW Z4に対し、ペースにムラはあるものの時折驚くべきラップを刻むARTA CR-Z GTは徐々に接近。80周を過ぎるとその差は1秒を切り、一気に緊迫の様相を呈する。

 GT500に進路を譲りながらの攻防を続ける吉本は、88周目にコンマ3秒差にまで詰め寄られたものの好きを見せることは無く、周回を刻み続けるとARTA CR-Z GTのペースが鈍り始め、TWS LM corsa BMW Z4は約3秒差でトップをキープしたまま96周目に再び飯田にステアリングをつなぐ。翌周にARTA CR-Z GTもピットインしたことで、98周目に再び首位に立ったTWS LM corsa BMW Z4は、100周目に飯田の自己ベストとなる2分03秒027をマークすると、再びARTA CR-Z GTを突き放すことに成功。127周目にはその差はついに21秒に到達する。

 しかし、127周目に先に動いたARTA CR-Z GTがピットイン。翌128周目に最後のピットインを行って吉本につないだLM corsaだが、タイヤの温まっていない吉本はアウトラップの逆バンクでARTA CR-Z GTの先行を許すことになるが、徐々にタイヤが温まると猛攻を開始。数周に渡ってコンマ数秒差のテール・トゥ・ノーズ状態の首位争いを展開すると、ピットで飯田、佐藤両ドライバー以下チームスタッフが見守る中、133周目の1コーナーでついにARTA CR-Z GTをかわし、再びトップに浮上を果たす。

 ここから再びじりじりとARTA CR-Z GTを突き放して行った吉本だったが、140周を過ぎたあたりから再びARTA CR-Z GTがペースアップ。145周目には両者のギャップは僅か0.5秒という肉薄した接戦となってしまう。

 既に陽は西に傾き、ペースの速いGT500は160周に到達しようとしており、GT300はラスト10周ちょっととなった終盤でのクライマックスというところでの優勝争いに、俄然注目が集まったが、なんとARTA CR-Z GTは突如147周目にトラブルが発生しスローダウン。コンマ数秒だった両者の差は瞬く間に18秒となり、ARTA CR-Z GTは無念のピットインを強いられ優勝戦線から脱落することに。

 もはや追うもののいなくなったTWS LM corsa BMW Z4は、吉本のドライブでそのままトップを快走。最後は安全を見てややペースを落としたものの、GT300の出走24台中唯一の160周を走破。2番手に50秒近い大差をつけ、薄暮となった鈴鹿サーキットでのファイナルラップを刻んだ吉本は、フラッシュの放列の中で飯田や佐藤、チームスタッフがサインガードに鈴なりになってガッツポーズで出迎える中、感動的なトップチェッカー! LM corsaはGT参戦初年度にして、鈴鹿1000kmという伝統のイベントで見事初優勝を飾ることとなった。

 エクストラポイントとして、今大会の優勝者に与えられる25ポイントを加算したLM corsaは、ドライバーズ&チームランキングで一気に5位に浮上。次戦のタイではウエイトハンデが半減、さらに最終戦ではノーハンデとなるということで、最高のタイミングで大量ポイントをゲットしたことで、残り2戦でさらなる上位進出が期待される。

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■吉本大樹選手のコメント

 土曜の公式練習では、クルマが全然走らないという状況だったのですが、そこからビッグチェンジをして。それで予選ではクルマがすごく良くなりました。レースウィーク前にはパーツが届かなかったり、エンジンを金曜に載せ換えたり、そうした試練を乗り越えてクルマを仕上げてくれたという経緯があったので、本当に今は信じられない気持ちです。

 決勝ではスタートしてからクルマのバランスがすごく良いのが分かりましたし、タイヤもちょうど1スティント分、完璧に保ってくれるようなパフォーマンスを発揮してくれていたので、飯田選手に2番手でバトンを渡すことが出来ました。

 飯田選手もすごく速いペースで走ってくれて、終盤を除くすべてのスティントでプッシュし続けて、ほぼノーミスで行けて。1年目の出来たばかりのチームで、立ち上げの際にはみんな右も左も分からないようなところからスタートしたチームですから、目標として掲げていた“1勝”を、まさかこの鈴鹿1000kmで達成できるとは予想出来ませんでしたし、本当に嬉しいです。

http://www.lm-corsa.com/
(LM corsa プレスリリースはこちらからDL出来ます)






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